スピノザ協会年報
デカルト、カント、ヘーゲルらが西洋哲学の主軸であるとすれば、西洋の思想が方向を見うしなうたびに注目されるのがスピノザである。スピノザはコンヴェルソ(改宗ユダヤ人)の子孫として17世紀オランダに生まれ、ユダヤ人共同体から破門されたのち、西欧の思想伝統におさまりきらない異色の哲学を展開した。20世紀にも、とくに60年代以降、政治論を中心に、スピノザの思想にたいする根底的な読みなおしの気運がたかまり、世界的にかつてない論争状況がつづいている。『スピノザーナ:スピノザ協会年報』は、スピノザをめぐる批判的議論をうながすことを目的に1999年に創刊された。編集方針としては、せまい意味でのスピノザ研究にとどまらず、哲学、宗教、政治、文学、歴史、現代の諸問題などはばひろい分野をふくみ、長期的な意義をもつ研究を紹介し、スピノザ研究の論争的土俵を提供することをめざしている。主要なスピノザ研究者があたる投稿論文の審査は厳格である。
上野修 (代表)
朝倉友海・柏葉武秀・木島泰三・鈴木泉・平尾昌宏・藤井千佳世・吉田量彦
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